相談事例集_202111
56/80

相談事例5-⑥ 給湯機及びエアコン室外機の設置基準と騒音について 55 【相談内容】 敷地いっぱいの新築住宅で、給湯機やエアコン室外機が境界ギリギリに取り付けられています。それに対する基準等はあるのですか? またそれに伴う騒音が心配です。 【相談回答】 狭い敷地に建つ新築住宅の場合、南側は庭や駐車場を設けるなどなるべく空間を空けるが、法的にも採光基準があり、境界線から一定の距離を取るケースが主です。 一方、北側などは境界線ギリギリまで建て、その狭い空間に室外機を並べるのが一般的です。その結果、室外機からの騒音が心配になります。ただ、騒音だけで無く、考えられる問題についても説明します。 1.騒音について 騒音に関してですが、鉄道や高速道路などとの関係では無く、個人の戸建て住宅間では集団で大騒ぎとかステレオや楽器、明らかな嫌がらせなど民事裁判で損害賠償の対象となるような不法行為は別として、明確な法規制では無く設備機器などからの騒音が受忍限度の範囲を超えているかどうかで話し合いなどの事例が多くあります。測定位置は隣地境界線上で測定単位はデシベルで閑静な住宅地の昼間の音で40~60デシベルが普通で60デシベルを超えている場合が目安です。 最近は正確では無くあくまでも目安ですがスマホのアプリで騒音計があり計ってみて80デシベル以上であれば異常と思われます。 2.排気について ガス釜給湯機からは排気の臭いの問題があります。その成分は、CO2(二酸化炭素)、SOx(硫黄酸化物)、NOx(窒素酸化物)、SPN(浮遊粒子状物質)などですが、これらの排出量は少なくあまり、問題視されていませんが、居室の窓のすぐ近くの排気は臭いなどトラブルケースのもとでもあります。

元のページ  ../index.html#56

このブックを見る