③ お寺、工事を担当する業者(大方お寺に出入りする石材店が多い。)と打ち合わせのうえ遺骨の取出し、墓石等の撤去を行いお墓を更地状態にして管理者に返還する。移転先の墓地の管理者(お寺)に「改葬許可証」を提出して納骨する。 54 3. 手順としては以上の通りですが、お寺の境内墓地の場合はたいていの場合宗教儀式が伴います。墓を閉めるときには「閉眼供養」(魂抜きとも言います)、また新しいお墓に納骨するときは「開眼供養」(魂入れともいいます)を行います。また、お寺の場合たいていは、お寺の檀家になっているのが普通ですので「離檀」新しくお世話になるお寺の「入檀」の手続きがあります。特に、檀家になるということは、そのお寺の宗教行事への参加等お墓の管理以外にもお寺とのお付き合いが発生します。(最近では、檀家にならなくてもお墓の使用を認めるケースもあります。) 4. また、「お墓の引越し」には様々の費用がかかってきます。新しい墓地の購入、墓石の作成、古い墓地の墓石の撤去、原状回復等の物理的費用のほか「閉眼供養」「開眼供養」お寺への「離檀料」(従前の菩提寺に納めます)「入檀料」(新たに檀家になるお寺へ納めます)等あまり聞きなれない費用がかかる場合があります。かなり高額な出費となるので事前によく確かめておきましょう。また、新しいお墓の管理料、清掃費用等についても確認しておいて下さい。
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