① まずは受け入れ先の墓地を確保する。受入れ先の管理者(お寺)から遺骨の受け入れを認める「受入れ証明書」発行してもらいます。 ② 現在のお墓の管理者(お寺)から遺骨の「埋葬証明」を頂き、それを添付して墓地の所在する市区町村(住民係、戸籍係等)に「改葬許可申請書」を提出して「改葬許可証」を発行してもらいます。 相談事例5-⑤ お墓の引っ越しについて 53 【相談内容】 都内に住む60歳代の会社役員からの相談です。実家は地方の中核都市の旧家(江戸時代から何代にも続く商家)で両親の代まで家業を続けてきましたが、その両親も10数年前に死亡し跡を継ぐ者もなく(相談者は長男で兄妹は妹一人で嫁ぎ既に死亡している)現在、空家となった実家の家屋、お墓の管理は親戚に頼んでいますが、親戚も高齢となり対応が難しくなってきました。 相談者は年に数回は親戚へのお礼と菩提寺を訪れお墓参りを兼ねて帰郷している。しかし年齢とともに体力的にも限界を感じ、実家の家屋の処分を親戚に依頼しているが、お墓についてどのように整理していいのか悩んでいる。子供たちは親戚とも疎遠であり、跡を継ぐ意思はありません。 【相談回答】 1. まずは、菩提寺の住職にこちらの事情を誠意をもって相談することから始めましょう。その上で同じ宗派の都内のお寺を紹介してもらうことをお勧めします。また、選択肢としては公共墓地への改葬ということもありますが、相談者の意向もありお寺からお寺の境内墓地への改葬ということで説明します。 2. 改装に伴う手続きはおおよそ次の通りです。
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