相談事例4-⑥ 高齢の父親が心配(オレオレ詐欺や浪費) 37 【相談内容】 父親(80歳)と相談者、相談者の兄と3人暮らし。兄弟とも会社員で独身、夫々が忙しい。 母親は数年前に他界した。父親がスーパーに買い物に行くこともあるが、不必要なものを買ったり、高額なものを買ったりしてしまう。はっきりとした症状はないが、認知症気味かもしれない。日中父親を見る人がいない。父親が詐欺にあうのではないかと心配している。また買い物についても金銭感覚がマヒしているのではないかと心配。どうしたらよいか。 【相談回答】 1. かかりつけの医者がいるとのことなので、認知症有無の件を相談する。⇒ 早いほうが良い 2. 家族間で、電話で話し始めるときの『合言葉』を決めておく。電話機のそばや携帯のところに『合言葉』を書いておく。そして予行演習も必要。Ex.「オレオレ」でなく「今日は富士山が見えたね」など『富士山』をキーワードにしておくなど。 3. 電話機に 防犯通話録音機などを取り付けておく。当然操作方法も父親に教えて。 4. 定期的に父親と相談して、金銭の動きを把握しておく。 5. 電話や携帯での金銭の話は絶対に父親独りで決めないことを認識させる。 6. 1週間や1か月に使う父親の小遣いを決めておく。 (父親の年金がはいるので、一方的に決めつけるわけにはいかないが、被害を防ぐにはまず家族で話し合うこと) 7. 成年後見制度の活用も検討。市や街の無料相談に行ってみる。
元のページ ../index.html#38