医者である息子がコロナ禍で心配 36 相談事例4-⑤ 【相談内容】 相談者は高齢の母親、離れて暮らす息子のことでの相談です。息子は、泌尿器科の医師で勤務先は総合病院でコロナ治療とは直接関係のない診療科であるが、コロナウイルスの感染が心配です。息子は自宅から自分で車を運転し遠隔地の病院に通っている。勤務時間は長く疲れているので寝酒をやる。どう見ても過労気味で心配。働き過ぎではないかと思う。 さらには息子の嫁がイマイチと思う。管理栄養士だが、正月のおせち料理も作らず、じっと家にいるだけ。息子は同じ市内に住みながらなかなか実家に帰ってこない。 【相談回答】 慎重に様子を見て、しばらく様子をみるしかないと思います。お嫁さんには上手におだてて息子へのケアを考えてもらう。直接的な指示や問い詰めは逆効果になるので、難しい。息子には直接電話等で折に触れて状況を確認しておく。孫をだしにして、孫を尋ねて訪問することも考えてみては如何か。 離婚調停の現場でも、申し立ての事由の一つに実家の親の過介入があげられる場合もあり、また問題点として非常に微妙な部分である。心配はごもっともであるが、息子の意識改善なども含め慎重に対応すべきとした。母親から息子の学生時代の親友などを経由して、息子に“気付かせる”ことも考えられるが、変にこじれないとも限らない。適切な親友がいるかどうか。 (背景には嫁・姑の微妙な関係が存在すると思われるが、母親の介入を快く思わない嫁が実に多いことも事実。あまり介入をしないほうがベターかと思われる。)
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