相談事例集_202111
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④ 挨拶を返さないときはメモを併用する。何でもない言葉を一言書いておく。「庭に花が咲いたよ」といった時候の挨拶や「ご飯のおかず何がいい」など、本人を刺激しない内容のものが望ましい。両親が本人と話したがっていることや、そのために大変努力していることが伝わればいい。 ⑤ しばらく続けると、本人の方から声を掛けてくることもある。本人からの話しかけは大きなチャンス。その機を逃さず、どのような話題でもしっかり耳を傾ける。 ⑥ 本人が応ずるなら、少しずつ話題を膨らませる。話題は趣味やたわいのない世間話が良い。パソコンが得意ならいろいろと尋ねてみるのも良い。 32 3. 家庭では、まず両親が仲良く、楽しそうに話をする。そのうち本人も聞き耳を立てたり、会話に加わったりする。家庭の雰囲気を暖かく受容的なものに変えると間接的な効果が期待できる。

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