相談事例集_202111
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① 第一歩は挨拶の励行。「おはよう」「行ってきます」「ただいま」「おかえり」「おやすみ」「ありがとう」など、声掛けから始める。笑顔で挨拶すれば「貴方がいてくれて嬉しい」という気持ちが伝わる。 ② 父親も巻き込み、家族みんなで挨拶を交わす。 ③ 本人は挨拶を無視するかもしれない。無言でも迷惑そうな態度でも働きかけ続ける。一度始めた挨拶は自然消滅しないように配慮する。中断することは、本人してみれば両親から見捨てられたと宣言されることに等しい。無理のないペース配分を考えて、長期になる覚悟で始める。 相談事例4-① 引きこもりの息子との会話の回復 31 【相談内容】 20歳の息子について、母親からのご相談です。不登校気味だったが高校は卒業した。卒業後は部屋に引きこもり、パソコンのゲームばかりしている。息子との会話はほとんど無い。息子との会話を回復するにはどうしたら良いか。 【相談回答】 1. 一番不安なのは本人 引きこもったままになることを恐れているのはと本人自身である。本人は将来に不安を感じ、今の状態を情けなく思っている。しかし、どうしたらいいのか分からないでいる。この辛さを両親はまず理解する。本人は何らかの形で両親の援助、協力を必要としている。 2. 会話をどのように回復するか

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