相談事例集_202111
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相談事例2-③ 土地の売買契約・登記について 17 【相談内容】 コロナの影響で、都内のオフィスへの通勤回数が減ったので、郊外への引っ越しをしたい。現在住んでいる都内の戸建てを売却、代わりに鎌倉に土地を購入し、建物を建築することを検討している。 1. 土地を購入するにあたり、契約前、契約時に注意すべきことは何か? 2. 登記するにあたり、注意すべきことは何か? 3. 所有者に相続が発生しており、4名の相続人がいるとの事。 売買は、その4人全員が売主となるのか?相続登記はまだされていないが、注意すべき点は? 【相談回答】 1. 契約前の注意事項について 土地売買には、公募売買、実測売買があります。実測売買であれば、面積、隣地との境界確認が必要となります。今回の場合、境界承諾印のある実測図は存在しないとの事ですが、一般的には、売主の費用負担で土地家屋調査士に依頼し土地の測量図を作成する事が多く、その面積を売主買主で確認して売買する事が多いです。その他、土地の埋蔵物の有無等、後で建物の建築工事を始めて埋蔵物が発見されることもあるので、事前に、仲介業者等を通じて確認頂くのが安心です。 その他、法的な事ではないが、隣地住人の情報も売主や業者さんを通じて可能な限りヒアリングし、適当なタイミングでご挨拶をしておく等により、後々のトラブル予防に備えられる事もあります。 2. 契約書上の注意事項について 融資を利用される予定との事なので、融資特約を付ける事で、万が一融資の承認が下りないなどの事態が生じた場合に、契約解除が可能となり、また解除時の手付金を無利息で返還出来るよう設定する事が可能です。

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