量衰減222222222×ケーブルCables区分A スピーカ・OFCライン解説電磁シールド2心シールドオーディオ電源ケーブル同軸複合データ制御LANポリエチレン発泡ポリエチレン空気(dB/km)3002001501007030507090特性インピーダンス110130150(Ω)68往復線路の導体抵抗Ω/100mケーブル条長DF=203.71.51.10.870.660.470.271.91.59.5m23.331.840.253.074.5129.618.924.0編組シールド二重編組シールド金属テープと編組を組み合わせたシールド減衰量が最小になる特性インピーダンス条件 外部導体:銅編組 絶縁体外径:5㎜内部導体:銅単線 周波数:200MHz項目特性150以下pH 4.3 以上10 μS/mm 以下60度傾斜試験に合格JIS C 3005酸性度導電率結束位置絶縁体試験方法JIS C 60695-6-31JIS C 3666-2機器↓負荷 伝搬遅延時間燃焼時発煙濃度燃焼時発生ガス難燃性DF=503.0m7.310.012.616.723.440.75.87.4機器結束バーなどコネクタに引張り負荷がかかっていないことコネクタに直接負荷がかかっている5.0 ns/m4.2 ns/m3.7 ns/m伝搬遅延時間の影響送信された信号がケーブル内を伝搬し、相手に届くまでにかかる時間を、伝搬(遅延)時間といいます。光が真空中を伝搬する時間は3.3ns/mですが、電気信号がケーブル内を伝搬する時間は、そのケーブルの材質や構造によって異なります。(下表参照)ダンピングファクターの大きいほうがスピーカの制動力に優れ、歯切れのいい低音再生が期待できます。この式でわかるようにスピーカケーブルの導体抵抗が大きいと、ダンピングファクターが小さくなり、いかに優れたパワーアンプも能力を発揮できません。そこで音質を重視する場合のダンピングファクターは20~50以上、スポーツ競技場などスピーチ中心の用途では、ダンピングファクターは10~20以上を目安にスピーカケーブルを選択します。下記の表1は、ダンピングファクターの目安に対して当社製スピーカケーブルを使用できる長さの早見表です。なお、アクティブスピーカへの接続には、ラインケーブル(フォンケーブル、RCAケーブル)を使用してください。4S61.87/1.0mm4S80.75/2.5mm4S10F0.54/3.5mm4S110.43/4.3mm4S12F0.33/5.6mm4S14F0.24/8.0mm4S18F0.13/14.2mmS410-4P ※20.95/2.0mm8S15G ※20.74/2.5mm同軸ケーブルは、内部導体、絶縁体、シールドの違いにより各種あります。内部導体には単線と撚線の二種類があり、撚線は単線と比べてやわらかく屈曲の多い箇所での使用に適しています。絶縁体には、充実タイプ、発泡タイプ、高発泡タイプがあり、発泡タイプ、高発泡タイプは充実タイプに比べ低損失で高周波伝送に適していますが、外部からの圧力には弱く布設には注意が必要です。シールドには、編組のみのものと金属テープと編組を組み合わせたものがあり、編組のみのものには二重のものや三重のものもあります。金属テープは遮蔽率では優れていますが、頻繁に屈曲される移動用には適していません。移動用で使用する場合は、編組のみのものを使用してください。同軸ケーブルのインピーダンスとそのときの減衰量を計算した結果から、減衰量が最小になる特性インピーダンスは、絶縁体が発泡ポリエチレン(50%)では約75Ωであることがわかります。エコケーブルとは、シースをはじめとした被覆材料に環境への影響を低減したポリエチレン系材料を用いたケーブルのことで、平成10年に国土交通省からの要請により(社)日本電線工業会で低圧電力用、制御用、警報用および通信用として規格化(JCS)されました。エコケーブルは、焼却しても塩素ガスなどのハロゲン物質やダイオキシンが発生せず、地中に埋めても鉛などの重金属が溶出しません。もしもの火災にも有毒ガスが発生せず、発煙も少なくなっています。またPVCと異なり可塑剤を使用していませんので、アウトガス対策が必要なクリーンルーム内での使用が可能となります。一般に、エコケーブルは、PVCケーブルと比較すると硬くなる傾向がありますが、許容曲げ半径は同じです。入線工事の際には滑剤を使用すると、シース表面に擦れ傷がつきにくく、スムーズに入線できます。充実ポリエチレン発泡ポリエチレン高発泡ポリエチレン ■同軸ケーブルQ8同軸ケーブルの種類が多いがどれを選ぶか? ■エコケーブルQ10エコケーブルはどこが違うのか? ■取り扱い上の注意Q11ケーブル布設時に注意することは?<表1> ダンピングファクター(DF)に対して使用可能なケーブル条長型名実質導体抵抗(Ω/100m)/実質導体断面積2 AWG 1714121110961514※1 パワーアンプの出力インピーダンスを0.05Ωとして算出しています。※2 マルチケーブルのため、1ユニット当たりの条長となります。○ 推奨配線状態エコケーブルの特性カナレエコケーブル(EMタイプ)は、ケーブルの構造、電気性能はそのままに、シース材にJCS規格で定義された耐燃性ポリエチレンを使用しました。ケーブルは、過度なストレスが加わると特性が悪くなることがあります。次の点に注意して布設してください。・曲げケーブルの構造上、一定の限界を超えて曲げを行うことは性能を劣化させるおそれがありますのでご注意ください。・許容張力ケーブルの許容張力を超えないように慎重に作業ください。許容張力(N)は、「7×ケーブル線心数×内部導体断面積(mm)×9.8」で算出できます。なお入線作業ではケーブルにかかる張力を低減させるため滑剤の使用が有効です。例.L-5CFBの許容張力 : 7×1×0.865×9.8 = 60N・圧縮荷重についてケーブルの許容圧縮荷重(静荷重)は196N{20kgf}以下です。ケーブルどうしが交差した状態だと一点に荷重が集中しますので、平行に布設してください。・ケーブル布設後の取り扱いについてケーブル布設後は、布設時の張力によるひずみを安定させるため、ケーブル端末に必ず防水処理を施し湿気などの浸入を防いだ状態で1日以上おいてから固定、端末加工します。コネクタにケーブル自重による負荷が常に加わっている状態で配線すると、損傷、接触不良などの原因となるおそれがあります。余長を設けケーブル部を結束バーなどに固定して、コネクタに負荷がかからないよう、コネクタ根元から30mm程度は曲げない状態で配線してください。また、ケーブルは10本程度を目安として結束バンド(タイラップバンド)で固定します。その際ケーブルを変形させないように結束バンドが指で動かさせる程度で結束してください。結束バンドの締め付け強度は58N{6kgf}以下(L-2.5CHDおよびL-2.5CHLTは40N{4kgf}以下)を目安とします。送信端と受信端をつなぐケーブルでは、信号間の伝搬遅延時間の差が受信端で許容できる時間を超えた場合に、信号の再生が難しくなります。そのため、中間に使用するパッチコード等も含めて性能の一致したケーブルを使用するとともに、長さを同一としてください。同軸ケーブルの伝搬遅延時間(参考)TECHNICAL MEMO75Ω同軸50Ω同軸Q975Ω同軸ケーブルが使用される理由は?Q12ラック内配線時に注意することは?
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