-----261235642221757665332技術動向Technical Trend技術動向 MCVJKA-STW放送業界では、高精細を特徴とするHDから、さらに大画面で鮮やかに速い動きに対応した画像伝送が求められています。それにともない、2015年に米国映画テレビ技術者協会(SMPTE)において、8K・4Kに対応した12G-SDIという伝送規格が制定されました。12G-SDIとは、映像フォーマット4K・2160pのデータ伝送に対応し、HD-SDI(2K・1080i)に比べ8倍、3G-SDI(2K・1080p)に比べ4倍の情報量(帯域)を伝送できる新しい伝送方式です。SMPTE ST 2082-1(2015年)で規格化されました。本規格では、75Ωの同軸ケーブル、BNC型コネクタを使用した伝送路のリターンロス(※1)が規定されています。システム設計で重要なのは受信器端での減衰量で、受信器が受信可能である減衰量の標準値は40dB@5.94GHz(※2)となっています。※1 15dB以上@5M~1.485GHz,10dB以上@1.485~3GHz,7dB以上@3~6GHz,4dB以上@6~12GHz※2 規格では40dB以上でも以下でも許容されています。3G-SDIとは、現在主流のHD-SDIに比べ、2倍の情報量(帯域)が伝送できる伝送方式であり、映像フォーマット1080pの伝送に対応しています。SMPTE ST 424(2012年に改訂)で規格化されており、その中では伝送に使用する同軸ケーブル、同軸コネクタの性能についても規定されています。カナレ75Ω製品は要求されている性能を満たしています。当社では、信号帯域が12Gbpsとなっても、できるだけ従来のような同軸ケーブルとBNC型コネクタで、100m伝送したいという市場要望に応えるため、ケーブル、コネクタそしてビデオジャックにおいて材料・構造および製造方法を見直しました。制作現場や設備インフラの使い勝手を従来と同様にし、製品形態が変わらないよう開発しました。12G-SDIシステム構成例は、代表的な当社製品で構成しております。BCP-D��UHDL-�.�CUHDMCVJKA-STWBCP-D��UHDBCP-D��UHD3BCP-D��UHDL-�.�CUHDBCJ-BPLHKBCJ-BPLHKBCP-D��UHDL-�.�CUHDBCP-D��UHD機器機器BCP-D��UHDBCJ-JRKL-�.�CUHDBCP-D��UHDBCP-D��UHDBCJ-JRKBCP-D��UHDBCJ-JRKL-�.�CUHD ●大容量化する伝送信号 ●12G-SDIとは? ●3G-SDIとは? ●メタルケーブルの性能向上SMPTE要求性能12G-SDIシステム構成例3G-SDISMPTE ST 4242.97Gbps or 2.97Gbps/1.00175Ω30dB @1.485GHz15dB以上10dB以上室 間12G-SDISMPTE ST 2082-111.88Gbps or 11.88Gbps/1.00140dB @5.94GHz15dB以上10dB以上7dB以上4dB以上室 内HD-SDISMPTE ST 292-11.485Gbps or 1.485Gbps/1.00175Ω20dB @742.5MHz 15dB以上75Ωフォーマット伝送レート特性インピーダンス(Zo)伝送路減衰量@5M~1.485GHz伝送路リターンロス@1.485~3GHz@3~6GHz@6~12GHzラック内/ラック間 ■8K・4K映像時代の伝送システムのあり方12G-SDIを支える製品
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