福井由来・大豆由来の乳酸菌を含む餌を食べて育った﹁ふくいポーク﹂︒臭みがなく柔らかで︑濃いタレをも調和する味わいの深さは︑シウマイや︑角煮︑燻製ソーセージ︑福井の名物・ソースカツなど︑さまざまな料理と相性抜群の優秀さ︒豚のおいしさを決める上質の脂も秀逸です︒﹁お肉の旨みは︑何を食べて育ったかと︑どれだけ寝かせたかで決まります︒生産者がおいしく育てたものを︑どのタイミングで消費者に届けるか︒最も美味しく食べられる瞬間を見極めるのが︑肉屋の腕の見せどころですね﹂と語る中野さんは︑精肉店を営み︑福井の食肉事業者が加盟する組合の理事長を務める肉のプロ︒また福井は︑農牧業の盛んなイギリス・アンガスにも通ずる︑畜産に適した土地だといいます︒湿度があり︑清流と豊かな自然でおいしい家畜が育つ︒その糞を肥料にして米づくりに活かす︑農業とのよい循環を生み出す可能性を秘めていると︑中野さんは見ています︒2023年8月から再販が始まったばかりのふくいポークは︑復活を待ち侘びていたファンのみならず︑消費者と料理人︑双方からの評判を集める︑希少なブランド豚︒その貴重な余剰部位も活用できる﹁みんなのシウマイ﹂︒ ﹁福井ブランドのおいしいお肉をたくさんの方に味わっていただけるよう︑生産と流通︑力をあわせて盛り上げていきたいですね﹂︒﹁みんなのシウマイ﹂に使われるのは︑最も適した肩・ももの部分︒よく動いて身が引き締まり︑ほどよい脂のさっぱりした旨みが︑シウマイの豊かな味わいを醸し出します︒卸業者から精肉店へは︑通常︑豚肉1頭または半頭分がまるごと卸されます︒﹁みんなのシウマイ﹂用のお肉は︑一度店舗へ届けられたものから︑原料となる部位だけを集め︑新鮮な状態でシウマイづくりの工程へと流されていきます︒また︑通常は端材やミックス肉などが使われやすいシウマイですが︑極上規格のものも惜しみなく使用されている﹁みんなのシウマイ﹂︒おいしいシウマイづくりに欠かせない豚肉の供給は︑福井県食肉事業共同組合連合会会員の精肉店者の連携によるもの︒﹁みんなのシウマイ﹂の2お9い店し舗さとに卸は業︑地元のブランド豚・ふくいポークを愛する人々の思いと期待が詰め込まれています︒福井県食肉事業協同組合連合会 理事長株式会社ナカノ 代表取締役中野 直幸さん肉店3代目に生まれ、食肉学校、卸問屋を経て「肉はナカノ」を開業。流通と熟成で安心と美味しさを追求する。おいしいシウマイは、おいしい豚肉から
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