たかはまおさかな大図鑑
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牧野秀樹さん親が鯛の養殖を始めたころ、自分は別の仕事をしていましたが父親から一緒にやろうと誘われ、26歳の時に養殖を始めました。それ以来、には25回しかしていない、ということでもあります。1年目で失敗したら次の年までチャレンジを待たなければなりません。相手は自然ですからね、正解があってないようなもの。いけすが全部流されたことも2回ほどありました。その時はそりゃ大変でしたけど、1969年高浜町生まれ「牧野水産」を経営[養殖] マダイ・フグ・マハタ・イサキ生きていればチャンスはまた巡ってくる、と逆境に立ち向かい、いつでもポジティブシンキングでいられるようになりました。 昔は日引地区でも定置網漁などをしていましたが、この地区からはなくなったし、逆に作業効率が低かったり。養殖はそういう意味では効率は高いと思います。現在いけすは36基、昔はもっといけすの数は多かったんですよ。自分のキャパシティに合わせてできるのもこの仕事ならではかな。 ふぐは季節的な食材ですけど、その間も出荷できるように鯛、イサキ、まはたもやっています。それこそまはたはときはどう育てていいかわからずに失敗しましたが、あのときの経験が今に活きています。 それに仕事ではあるんですが、実は仕事だと思ったことがないんですよ(笑)。きっと楽しいからなんでしょう。全部ひとりでやっているわけですから責任は全部自分、成果も全部自分に返ってくる。頑張れば頑張った分だけ結果も付いてくる。それが楽しさかもしれません。この楽しさを伝え、やりたいと思った人にはどんどん教えたいですね。わが子のように魚を育てる楽しさを!海に生きる人たち。頑張った分だけかえってくる!20年前に一度やったことがあって、そのフグは10〜3月、タイ・イサキは6〜9月、マハタは10月から出荷する25年間この仕事をしていますが、実際育てる人10父

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