001717262629292222105050434322222222313188252512122828662121551010446633その他2255207777606050504848232311114422203040国公立私立1531531061068282202016161818406080国公立私立212111111010506070242410012014017178090100件数2727160180200件数探究型プログラムの実施平和教育・平和学習を取り入れるSDGsをテーマとしたプログラムの実施キャリア教育の要素を取り入れる(企業訪問・見学含む)異文化体験・英語学習を取り入れるアクティビティ・スポーツ体験を取り入れる防災・減災学習を取り入れる農山漁村体験を取り入れる総合の時間と連携させる探究型プログラムの実施SDGsをテーマとしたプログラムの実施旅行実施中にICTを積極活用する平和教育・平和学習を取り入れる異文化体験、英語学習を取り入れる企業訪問・工場見学を取り入れるアクティビティ・スポーツ体験を取り入れる防災・減災学習を取り入れる民泊はしない、減らす民泊を取り入れる、増やす農山漁村体験を取り入れるグラフ-5 今後の影響・変化~体験内容(複数回答可)[中学校]【参考】前回調査(2022年度、「体験内容・見学場所」)教育旅行年報「データブック2024」 41体験・英語学習を取り入れる」で、中学でも私立では23校と多く、海外への修学旅行を志向する学校の多さと重なる。 また、中学・高校ともに「SDGsをテーマにしたプログラムを実施」が上位にランクインしている点が注目される。これは、SDGsが探究学習における大きなテーマの一つとして捉えられるからである。生徒たちが、修学旅行を通して地球規模の課題について触れ、学び、自分事として考え、協働して解決に取り組むことにより、主体的、対話的で深い学びを実践する機会になると考えられる。 さらに、中学校と高校で順位に違いが見られる項目がある。中学では「アクティビティ・スポーツ体験を取り入れる」が6位なのに対し、高校では4位と、高校の方がアクティブな体験を組み入れる傾向が強いと見られる。これは、生徒の発達段階における体力的な違いもあるが、概ね旅行日数は高校の方が長く、アクティビティに時間が取れることが背景にあると考えられる。また高校では、アクティビティの体験施設が多い沖縄や北海道が人気なのも影響している。 また、学習指導要領で「教育課程全体を通じてキャリア教育を推進することが必要」とされていることを背景に、「キャリア教育の要素を取り入れる」が中学では4位、高校では6位に入っている。修学旅行において企業訪問や職業講話、工場見学、大学見学などキャリア教育の要素を組み入れようとしている学校が多いことが伺える。 「防災・減災学習を取り入れる」は、中学・高校では共にれる。 調査全体の回答校数は国公立の方が私立より多いが、この質問に回答した学校の割合は私立高校が特に高く、関心が非常に高いことがわかる。④ 体験内容について 「探究型プログラムの実施」が中学校では最も多く、高校では3番目であり、生徒たちの探究心や主体性を育む取り組みが重視されていることがうかがえる。また前述の②修学旅行のあり方の質問でも、中学は「総合の時間と連携」の回答が多かったことから、修学旅行で実施する「探究型プログラム」と「総合的な学習の時間」を連携させて、生徒たちの主体性を育んでいこうとする学校が多いことが推察される(グラフ-5)。 「平和教育・平和学習」が高校では最も多く、中学では2番目となっている。ウクライナやパレスチナ等、世界で戦争や紛争が勃発・継続し、国際情勢の変化が平和の大切さを再認識させ、平和学習の重要性を高めていると思われる。また、戦争体験者や被爆者の高齢化に伴い、直接証言を聴く機会が減少していることも、平和学習への関心が高まっている要因と言える。さらに、SDGsの普及や探究学習の推進も平和学習への関心を後押しし、これらの要因が複合的に作用して、平和学習ができる地域への修学旅行の人気が高まっていると推察される。 同じく、高校で回答の多かったのが、2番目の「異文化今後の修学旅行のあり方に関する調査まとめ[中学校・高等学校]
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