00105105595941412121383817173636121233332121202018188833552040国公立167167707032325252383847473535474716162929242436361717222225252424151524241010161615151111191911111313101012121414771414551010443399993350100国公立私立414136366080100私立1502004545120140160件数104104250300件数国内の異なる方面へ変更実施時期の見直し実施日数(宿泊数)を減らす国内を海外へ変更海外の異なる方面へ変更海外を国内へ変更影響・変化なし(方面・時期・日程)実施日数(宿泊数)を増やす国内の異なる方面へ変更見学地の見直し体験活動の見直し実施時期・実施学年の見直し交通手段を変更(従来と異なる交通手段)海外を国内へ変更行事の目的・位置付けを見直すクラス毎やバス毎の分散型見学を増やす班・グループ行動を増やす選択制やテーマ別での実施生徒の意見をもっと取り入れる海外の異なる方面へ変更保護者の意見をもっと取り入れる班・グループ行動を減らす参加生徒の全体行動を増やす国内を海外へ変更その他方面選択制にする(海外・国内、国内複数方面より選択等)感染症対策を取り入れる(バス台数の増加、部屋数/保健室の増加、保険の加入等)宿泊施設の種別(旅館、ホテル、民泊など)の変更③ 修学旅行の実施方法について 「見学地・体験活動の見直し」が中学(172校)・高校(199校)共に最も多い。これは、コロナ禍や昨今の物価上昇の影響を受け、従来型の修学旅行を見直し、旅行費用を抑えながら生徒の学びにつながる新たな形を模索している学校が増えていることを示している(P40・グラフ-4)。 中学では「交通手段を変更」(93校)が2位になっている。航空機利用については、P11「表-12 国内修学旅行の修学旅行の課題と問題点」に、物価高騰による旅行費用の上昇傾向で航空機は利用できない、地域によっては便数が少なく利用しにくい、といったコメントがある。また、JR連合体は日程の制限があり利用しにくい、貸切バスや貸切タクシーはドライバー不足もあって費用が高騰かつ予約が取りづらい、などのコメントもあり、旅行費用の高騰から変更を検討しようという学校が多いことがわかる。 高校では「行程の一部で、選択制やテーマ別コースの実施」が2位となった。これは学習指導要領の改訂に伴い、生徒の主体性や多様性を尊重する教育が求められる中、修学旅行においても生徒が興味関心に基づいたテーマを選んで学ぶことが求められているためと考えられる。また、観[高等学校]【参考】前回調査(2022年度)教育旅行年報「データブック2024」 39 海外修学旅行は、中学と同様に、国際理解教育を推進している学校で再開や新たに実施しようとする動きと、方面を変更して費用を抑えようとする動きがある。併せて、私学に多いが「方面選択制にする」や「海外を国内へ変更」の回答も一定数見られ、家庭の経済状況に配慮しながら、修学旅行を実施しようという動きも見られる。② 修学旅行のあり方について 「行事の目的・ねらい、位置付けを見直す」が中学(144校)・高校(191校)と最も多く、「総合の時間と連携」が中学(79校)・高校(50校)とそれに次ぐ(P40・グラフ-3)。 「総合の時間と連携」という回答が多い背景には、学習指導要領の改訂により、探究的な学習が重視されるようになったことがあげられる。修学旅行を、学校内ではできない体験活動と教科の枠を超えた探究学習の場として捉え、生徒の主体的な学びを促そうとする意識が高まっていると言える。今後の修学旅行は、特に、「総合的な学習の時間」や「総合的な探究の時間」との連携を強化し、探究的な学習の場としてさらに充実させていくことが求められるものと思われる。今後の修学旅行のあり方に関する調査まとめ[中学校・高等学校]
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