005656212115153314141111115522112222112040国公立2121909017178181656513136262335353111139391313424222292910102424332525001717181866441111881116161212224477006614143350100国公立私立1031039999556080私立20420415020019191818100120140件数4646250300件数国内の異なる方面へ変更実施時期の見直し影響・変化なし(方面・時期・日程)実施日数(宿泊数)を減らす国内を海外へ変更海外の異なる方面へ変更海外を国内へ変更実施日数(宿泊数)を増やす体験活動の見直し見学地の見直し国内の異なる方面へ変更交通手段を変更(従来と異なる交通手段)行事の目的・位置付けを見直す実施時期・実施学年の見直しクラス毎やバス毎の分散型見学を増やす班・グループ行動を減らす参加生徒の全体行動を増やす選択制やテーマ別での実施保護者の意見をもっと取り入れる生徒の意見をもっと取り入れる海外を国内へ変更班・グループ行動を増やす海外の異なる方面へ変更国内を海外へ変更その他方面選択制にする(海外・国内、国内複数方面より選択等)感染症対策を取り入れる(バス台数の増加、部屋数/保健室の増加、保険の加入等)宿泊施設の種別(旅館、ホテル、民泊など)の変更グラフ-2 今後の影響・変化~修学旅行の実施方面・時期・日程(複数回答可)[中学校]【参考】前回調査(2022年度、「旅行行事全般」)校や家庭の経済的な負担を増大させている。また、中学では、3学年の1学期、特に5月~6月に実施する学校が集中しており、さらに修学旅行は平日に実施を希望する学校が多い。この集中傾向は、貸切バス・タクシーや宿泊施設の手配を難しくさせ、特に都市圏ではインバウンド増加による宿泊費の高騰も相まって、旅行費用の上昇に拍車をかけている。以上のことから、中学では、費用を抑えるために実施方面を変更したり、実施時期や見学地・体験内容を見直したりする動きが多いと考えられる。 高校でも、「国内の異なる方面へ変更」が一番多く、次いで「実施時期の見直し」、「実施日数を減らす」と続いている。こちらも、③実施方法について「見学地・体験活動の見直し」が一番多く、(3)理由・背景では「旅行費用の上昇」が最も多くなっており、中学と同様の傾向が見られる。高校では、国内の実施方面は沖縄、近畿、関東の人気が高いものの、その構成比は高くない。実施の時期・方面は、海外も含めると多様であるので、方面・時期の変更を検討するのは、費用を抑えるためであると考えられる。また、高校の旅行日数は平均で国公立3.9日、私立4.3日であり、「実施日数を減らす」という回答が3番目に多く、中学と異なる。 前項質問において、「(今後影響や変化)がある」と回答した学校に、その影響や変化がどのようなものか複数選択可で回答を求めた。なお、前回調査は「旅行行事全般」と体験内容・見学場所」の2項目に分けて選択肢を提示したが、今回は「修学旅行の実施方面・時期・日程」、「修学旅行のあり方」、「修学旅行の実施方法」、「体験内容」の4項目に分けて、選択肢の追加・削除等の整理を行った。① 修学旅行の実施方面・時期・日程について 中学では、「国内の異なる方面へ変更」と「実施時期の見直し」が大きく上位を占め、次に「影響・変化なし(方面・時期・日程)」が続いている。後述する、③実施方法については「見学地・体験活動の見直し」が一番多く、また、(3)理由・背景では「旅行費用の上昇」が最も大きな要因としてあげられている。これは、中学が京都・奈良を中心とする近畿方面、および東京・千葉を中心とする関東方面での実施が多いことと関連している。これらの地域では、観光客の増加による宿泊費や貸切バス等の交通費の上昇が、学38 教育旅行年報「データブック2024」(2)その影響・変化はどのようなものか
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