教育旅行年報データブック2024_S
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わからない・未定(215校)ない(344校)42.5%26.5%ある(251校)31.0%わからない・未定(252校)ない(300校)35.0%29.4%ある(304校)35.5%計画なし(5校)2.6%ある(57校)29.1%計画なし(5校)1.2%ある(150校)36.2%計画なし(14校)1.4%ある(264校)25.7%わからない(32校)16.3%計画なし(9校)1.1%ある(207校)24.8%ない(102校)52.0%計画なし(15校)1.3%ある(354校)31.8%わからない(81校)19.6%計画なし(10校)1.4%ある(204校)29.2%ない(178校)43.0%全体(810校)全体(856校)わからない(155校)15.1%ない(596校)57.9%わからない(123校)14.8%ない(494校)59.3%わからない(226校)20.3%ない(517校)46.5%わからない(145校)20.8%ない(339校)48.6%全体(1,029校)国公立(833校)全体(1,112校)国公立(698校)私立(196校)私立(414校)グラフ-1 今後の修学旅行のあり方や実施方法に、影響や変化はあるか[中学校][高等学校]教育旅行年報「データブック2024」  37【参考】前回調査(2022年度)【参考】前回調査(2022年度)変化~修学旅行の実施方面・時期・日程~」(グラフ-2)では、アンケート全体の回答数は国公立の方が多いにも関わらず、中学では方面変更に関する項目で、高校ではほとんどの項目で私立の占める割合が大きいことからもその傾向がわかる。 一方、国公立の高校でも3割弱の学校が「ある」と回答している。これは、コロナ禍で方面変更や内容変更を余儀なくされた際の経験と、コロナ禍後の物価高騰による旅行費用の上昇で、学校や家庭への経済的な負担が増していることが、従来通りの修学旅行の実施が困難になり、一部の学校が修学旅行のあり方を見直そうとしていることの表われと考えられる。 コロナ禍を経て、学習指導要領の改訂や諸物価高騰等、学校を取り巻く環境が大きく変化していることを踏まえ、今後の修学旅行のあり方について調査し、中学・高校別に集計した。調査校数の概要は、中学校はP2、高等学校はP14を参照のこと。各グラフの構成比(%)は、小数点第2位を四捨五入した。 参考までに前回調査結果を併載しているが、前回調査は2023年3月~4月に実施した。新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)が5類に移行する前で、コロナ禍は終息に向かっていたものの、感染の再拡大の懸念がまだ残っている時期での調査であった。そのため「今後の影響・変化」についての調査では、影響・変化があると回答した学校の9割以上が「感染症対策を取り入れる」を選択回答しており、中学・高校ともに最上位で突出していた。 今回の調査は2024年3月~4月の実施で、2023年5月にコロナが5類に移行し、ほとんどの学校が2023年度の修学旅行を無事実施した後の調査であった。結果として、「今後の影響・変化」についての調査では、「感染症対策を取り入れる」の回答は大幅に減少している。このように、前回調査と比べ今回調査では、コロナの影響は軽微となっていて、学校の対応・意識も変化している。また、今回は修学旅行以外の海外教育旅行を調査対象から外し、国内・海外の修学旅行に焦点を当てている。そのため、両者の結果を直接比較することはできない。 グラフ-1は、「学習指導要領の改訂や諸物価高騰、感染症拡大等、学校を取り巻く環境の変化により、自校の今後の修学旅行のあり方や実施方法に影響や変化があるか」という質問に対する回答である。 「ある」という回答は、中学では全体で25.7%(264校)、高校では全体で31.8%(354校)となった。「ない」と回答した学校は、中学では全体で57.9%(前回42.5%)、高校では全体で46.5%(前回35.0%)で、前述のとおり前回調査と直接比較することは難しいが、増加している。コロナが5類に移行したことやその影響が軽微になったことにより、コロナ禍前のように実施できた結果と言える。 設置者別では、「ある」という回答は、中学では私立が29.1%で、国公立の24.8%と比べて約5ポイント高い。高校では、私立が36.2%、国公立は29.2%と、私立が国公立より7ポイント高く、どちらも私立が影響や変化があると回答している割合が高い。私立学校では修学旅行の内容も、学校ごとに独自性をより強く出している場合が多く、旅行費用をはじめとする諸物価の高騰の中で旅行プログラムを充実させる難しさから、今後の変化をより強く感じていると推察される。併せて、海外修学旅行がコロナ禍前のように実施できない状況のなかで、元々海外の比率が高かった私立学校の方が、影響や変化があると回答している割合が高くなっていると推察される。実際に、後述の「今後の影響・(1) 今後、自校の修学旅行のあり方や実施方法に、影響や変化はあるか 今後の修学旅行のあり方に関する調査まとめ〈2023年度分データ〉[中学校・高等学校]

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