123546798-2-3-156106-00%情報の収集(書籍、インターネット)班・学級・学年での話し合いしおりの作成外部講師による講演訪問先との連絡事前発表会オンライン講演等まとめの作成(掲示物、冊子、新聞等)学級での話し合い・発表学年での話し合い・発表授業公開等での発表外部へのオンライン発表実施しない(196校)22.4%全体874校実施しない(122校)21.8%国公立559校実施した(678校)77.6%実施しない(74校)23.5%※1校で複数件実施の場合で「実施した」、「実施しない」の両方に回答私立315校実施した(437校)78.2%(単位:件・%)実施した(241校)76.5%実施しない(135校)13.7%全体985校実施した(850校)86.3%構成比グラフ-9-1 事前学習の内容と実施率17.614.612.28.76.46.05.75.73.61.1※実施率は国内修学旅行実施校1,057校に対する割合グラフ-9-2 事後学習の内容と実施率※実施率は国内修学旅行実施校1,057校に対する割合113校63校62校41校2040357校168校礼状作成58校20校5校2040802校751校537校6080100%495校6080100 11 国内修学旅行実施の課題と問題点 10 事前・事後学習グラフ-8 班別自主行動実施率がある場合は、両方にカウントしている。表-11-1 班別自主行動場所上位10順位前々回前回今回12345677910※総回答数は1,225件※テーマパーク内等の施設内での班別行動は対象としていない。※京都市内から大阪市内といった班別行動の場合、京都市内と大阪市内の両方にカウントしている。表-11-2 班別自主行動のタクシー利用班別自主行動実施校850校(678校)タクシー利用校146校(81校)【参考】前回調査(2022年度)行動場所件数京都市内東京都内那覇市内大阪市内長崎市内小樽市内札幌市内沖縄本島神戸市内京都府内215179149106797370704414※( )内は前回調査利用率17.2%(11.9%)行動が増えている。 班別自主行動でのタクシー利用率は、今回17.2%(前回11.9%)と前回から増加している。利用率は中学(41.2%)と比較すると半分以下と低いが、近畿と沖縄で特に利用されている。京都市内では、以前から観光案内可能なタクシーの台数が多いことや、オーバーツーリズムによる混雑から計画通りの行動ができない懸念や、感染症対策などから、タクシー利用率が上がったと思われる。沖縄の行動場所で、沖縄本島の回答数が増えているのは、タクシーを利用して広域で行動する学校が増えている要因であると推察される(表-11-2)。 修学旅行の中で育む資質・能力を明らかにし、生徒の「主体的・対話的で深い学び」を実現するには、各教科・科目や総合的な探究の時間などとの関連を図りながら行う、事前・事後学習が重要である。グラフ-9-1、9-2では、各学校が実施した事前・事後学習の内容をまとめた。また、今回の調査では、事前学習では「オンライン講演等」、事後学習では「外部へのオンライン発表」を選択肢に追加し、「その他」を外した。 事前学習(グラフ-9-1)では、「情報の収集(書籍、インターネット)」75.9%(前回80.0%、2018年度91.2%)、「班・学級・学年での話し合い」71.1%(前回81.0%、2018年度は項目設定なし)は約3/4の学校で、「しおりの作成」22 教育旅行年報「データブック2024」50.8%(前回64.5%、2018年度85.0%)は約半分の学校で実施されている。「情報収集」や「しおりの作成」は、減少傾向にあり、行程確認や見学先の事前調べは授業外で各自で行った上で、生徒同士の話し合い等に時間を割り振っている学校が増えたと思われる。「外部講師による講演」10.7%(前回9.7%、2018年度16.9%)やコロナを契機に注目された「オンライン講演等」3.9%は、受け地の事業者や観光協会などの協力もあり、探究的な学びを深めるため一定数の実施がある。 事後学習(グラフ-9-2)では、「まとめの作成(掲示物、冊子、新聞等)」46.8%(前回41.1%、2018年度61.1%)と「学級での話し合い・発表」33.8%(前回39.1%、2018年度17.7%)を中心に実施されている。一番多い「まとめの作成」は、コロナ禍前と比較すると実施率はかなり低下している。対象的に「学級での話し合い・発表」が増加していて、対話的な学びに重点が置かれれてきているのが伺える。「礼状作成」5.5%(前回6.4%、2018年度17.7%)も同様に減少傾向にある。「学年での話し合い・発表」15.9%(前回15.3%、2018年度14.1%)や「授業公開等での発表」1.9%(前回3.3%、2018年度3.6%)、「外部へのオンライン発表」0.5%など、学級や学校を超えた外部への発表は準備や手間もかかるが、学校外との連携や多様な他者との協働が重視されるなかで、今後の増減が注目される。 2023年度に国内修学旅行を実施した高校1,057校のうち、課題や問題点について記入した学校は278校あった。P23・表-12では、記入された課題や問題点を、「安全・健康管理」、「教育的効果」、「経済的負担」、「旅行先・旅程」、「その他」の5つに分類し、主なコメントを抜粋掲載している。 コメントが多い順では、①経済的負担:131校、②旅行先・旅程:61校、③安全・健康管理:33校、④その他:27校、⑤教育的効果:26校、という内訳。コロナ禍後半から
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