高浜Days2024
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楽しめる海水浴場を。自由な気風が身上。 「ブルーフラッグ」で重要な役割を担う「若狭和田ライフセービングクラブ」は登録人数ライフセービングは人を守るが、それ以前に自分の身の安全も考えなければならない。だからそれなりの実力も必要となる。そこで、多くは競技としてのライフセービングからそのキャリアをスタートする。実際、東日本側のクラブは競技的側面が強い。それに比べて、西日本側のクラブは社会人からキャリアをスタートする人が多いからか、自由な気風があるという。高浜もしかり。「楽しめる海水浴場を作ろう」というスタイルで、宝さがしイベントや障害者も楽しめる取組みなど、海を楽しむライフセービングをモットーとしている。これらの活動に、関東地方からも見学に来るほどだとか。 ただ、ライフセービングはあくまでも人を助ける活動が基本。楽しむだけでは人は助けられない。しかし活動を厳しくすればセーバー自体の数も集まりにくくなる。その逆で楽しむ活動にすれば集まりやすくなる。全国のライフセーバーはこのバランスにいつも悩んでいる。そこで「若狭和田ライフセービングクラブ」が考えるのが、力の入れ具合を70%にするということ。事故が起きてから出動するのではなく、事故を未然に防ぐための活動をする。セーバー同士だけでなく、水難救助員、浜茶屋、警察、赤十字のスタッフたちと連絡を密に取りながら、海水浴客の声掛けも積極的に、全体で見守る活動を行なっている。10海を愛し、海に愛され、人を守り、人を楽しませる。アジアで一番きれいなビーチの“守り人たち”。高浜の海にはライフセーバーがいる。70名という日本海側でも最大級のクラブだ。彼らがいなければ「ブルーフラッグ」はなかった。いかにして高浜に彼らは降り立ったのか。ライフセーバー物語

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